「サルシカ田んぼ、水漏れ中!!」第201回サルシカ隊がいく

投稿日: 2013年05月07日(火)11:22

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今年から試験的にはじめた「サルシカ田んぼ」。
前回の4月30日に、電柵(シカやイノシシを防ぐための電気柵)のポールを設置し、畦の草を借り、そして水路の掃除をして、ついに水を入れはじめた。

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水路から清流が田んぼに流れ込む。
この水は、標高819mの経ヶ峰から湧き出た山水である。
そのまま飲めるほどキレイな水だ。

まったくメジャーではないが、実は美里の米は「おいしい」と評判で、一部の人にではあるが非常に人気がある。
通常の1.5倍程度の値段で売っている人もいるという。

これぞ自然のめぐみである。

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さて。
田んぼに水を入れたら、今度は田んぼ掻きである。
トラクターで田んぼを「掻く」。
そして田んぼを平らにし、苗の植え床をつくるのである。

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これはキヨちゃんと隊長のワタクシの2人でやった。
機械に頼った作業なので特に大変ではない。
しかし、機械がなかったら・・・と考えると恐ろしい。

ちなみに昔はこれらの作業は牛がやったのだという。

田んぼの端っこの方は機械が入らないので、牛の代わりに隊長のワタクシが田に入り、クワとトンボで泥水をならした。
もう汗が流れ落ちるほどの重労働。
しかし、他のどんな仕事とも違う充実感があるのである。
終わったあとのビールが最高なのだ。

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これが掻き終えたあとの田んぼ。
泥が沈殿し、水が透き通ってきている。
田んぼはやはり水が満々とあってこそ画になるものだ。
わずか2枚。
小さな田んぼであるが、なんとも愛おしく、大切な田んぼなのである。

夕方。
ワタクシひとりで水の調整にいって、そのまま畦にすわり、ムヒヒと笑いつつ田んぼを眺め続けたのである。
さぞ周りの人は気持ち悪かったに違いない(笑)。

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が、次の日の朝。
田んぼのチェックに行って驚いた。
きのうの夕方、満々と張ってあった水がほとんどなくなり、土が露出しているのである。

実はこの田は、5年ほど米をつくっていなかった休耕地であった。
当然、水をずっと入れて来なかったので、あちこちから水が染み出しているらしい。

この日の午後、キヨちゃんとやっさんが再び「掻き」作業をやってくれた。
何度も何度も念入りに。
掻けば掻くほど、水漏れはなくなるらしい。

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ゴールデンウィークの真っ只中。
電柵のロープ張りをやることに。

前日、キヨちゃんとやっさんが「掻き」作業を念入りにやってくれたせいか、水漏れはほとんどなくなっているようだ。
水門から水をチョロチョロ入れておいただけだが、田んぼには満々と水が張っている。

この日、電柵の作業に参加したのは、
太田さん、大工のT橋さん、フォトグラファー加納さん、写真師マツバラ、そしてワタクシの5人。
これまでまったく農作業などしたことのないメンバーだが、電柵のロープ張りだから大丈夫なのだ。
みんなで取り扱い説明書を読みながら、あれこれモメながら(笑)、どんどこロープを貼っていく。

そしてあとは電源ボックスをセットしたら完了というところまでで作業を終えた。

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翌日。
電源ボックスを収納する箱や固定する道具の用意。
ワタクシひとり、秘密基地でコツコツ作業。

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アース用、送電用のケーブルを通す穴をドリルで空ける。
そしてステンシルで「SALSICA」の名前を吹き付ける。

さあ、数日後。
いよいよ田植えである。

天気は大丈夫か。
メンバーは集まってくれるのか。
期待と不安がふくらむのである。

次回へつづく。